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学習塾の現在2

現在の日本を取り巻く深刻な問題の一つである少子化は、社会や経済、産業や文化とあらゆるところに影響を及ぼしています。教育産業、受験産業は少子化の影響を最も大きく受けている産業だと言ってもいいでしょう。
この少子化社会の中、教育産業もそれに対していろいろな対応を迫られています。いまや教育産業の中でも大きな存在となっている学習塾も、無論例外ではありません。具体的な現象としては、少子化傾向に対応するべく、個別指導や概ね10人以下の少人数制クラスで授業を行う学習塾が多くなっています。嘗てはもっと多く見られた、1クラス10人以上程度の集団授業を主とするタイプの学習塾も今でも多く残ってはいますが、相対的に学力が中程度かそれ以上の生徒を集めた学習塾が多くなっており、以前と比べて受験対策を前面に打ち出す傾向が強くなっています。またこれとは別に、姉妹校として個別指導を柱にした学習塾を併設していることが多くなっています。こうしてクラス人数や指導内容の異なるクラスを用意して、少しでも多くの生徒の需要に応えようとしているわけですが、もっとも個別指導を謳ってはいても、例えば家庭教師のように1対1で教えるとは限りません。一人の講師が、学年や学習科目の異なる生徒3〜4人程度を相手に、同時に巡回指導という形をとるものも個別指導と呼んでいます。ここで注意して欲しいのは「個別授業」ではなく「個別指導」だということです。文字にすればわずかな違いですが、指導方法はこうして明確に区別されています。当然こうした個別指導の場合、一人の講師に対して生徒の人数が少なく、指導効果が高まることが期待される分授業料はかなり高額になります。それでも相対的に学力が中程度か、或いはそれ以下の生徒の場合、従来の集団授業に比べると格段に行き届いて効果的な指導が出来ると評判です。一方である程度高い学力を備えた生徒の場合は、自ら学ぶ姿勢があり、学び方もよく心得ていることが多いので、無理をしてまで個別指導や少人数制クラスを選ばなくても大丈夫ですが、いずれにせよ少人数で学べば更に学習内容が身に付くことは言うまでもないでしょう。
逆に講師の立場に立って個別指導という指導方法を見た場合、巡回しながら学年や科目の違う生徒たちを相手にするので、同時に対応できる能力とかつそれぞれに要領のよい指導方法とが求められます。またこの個別指導による指導方式を知らない人には、一人の講師が全ての学年や科目を担当すると思われがちですが、実際には講師は自分の指導できる科目や学年のみの指導を担当するので、講師が自分の不得意な科目を教える事はほとんどありません。しかしこれらの学習塾の特徴として、教室では学習内容の指導だけではなく、勉強の方法の指導も行うことが多くなっています。個人指導には勉強方法のカウンセリングという意味合いが含まれていると考えてもいいかもしれません。従って講師は全体の流れを熟知し、担当する生徒に応じたペース配分ができることが求められるので、それに慣れて実際にできるようになるまで、少人数に対する指導とはいえ講師にかかる負荷は大きいと言えます。